鉱物油を使ってはいけない理由とは

鉱物油が配合されたスキンケア用品を使ってはいけない理由として真っ先に挙げられるのが「鉱物油=石油だから」ということです。

 

ですが中には「スキンケア用品に配合されている鉱物油は、ガソリンや灯油などとは比べものにならないくらい精製度が高いのだから、たとえ石油からできていたとしても問題ないだろう」という説を唱える人もいます。

 

確かにそうです。同じ石油から作った油とはいえ、スキンケア成分として使うものには相当の精製がなされています。

 

ですが、それでもやはり、鉱物油の使用は避けるべきなのです。
その理由についてここでお話ししましょう。

 

鉱物油は落ちにくい!

鉱物油の使用を避けたい最大の理由となるのが「洗っても落ちにくい」ということです。

 

自宅に石油ストーブや石油ファンヒーターがある人なら分かるでしょうが、それらの灯油タンクに給油する際に、ほんの少し灯油が手についただけで、とにかく「手を洗っても、灯油がすっきり落ちた気がしない」という状態になってしまうはずです。

 

サラダ油やバターなどの、食事に使う油も、多少は手につくこともあるでしょうが、これらについては、灯油ほど落ちにくいイメージはありませんよね。

 

灯油を本当にきちんと落とそうとなると、それこそ、何度も石けんやハンドソープをつけて、かなり念入りに洗わないと無理なはずです。

 

そう、鉱物油というのは、油分の中でもダントツに落ちにくいんですよ。これがスキンケア用品に使われたらどうなるか、もうお分かりですよね。

 

クレンジングをしても洗顔をしても、「きれいに落としきる」というのが非常に困難な状態になってしまうのです。

 

ですから、鉱物油が配合されたスキンケア用品を毎日使っていると、「毎日、わずかずつ、洗顔等で落としきれなかった鉱物油が残り、やがて肌に鉱物油の薄い膜のようなものができてしまう」という可能性があるのです。

 

肌にぴったりと、鉱物油の膜ができてしまえば、スキンケア用品の有効成分の浸透を妨げるだけでなく、古い角質が自然にはがれ落ちていくという肌のターンオーバーのメカニズムさえも、阻害してしまうことになりかねません。

 

鉱物油配合のスキンケア用品は、クレンジング・洗顔のやりすぎも招く

動物由来・植物由来の油分に比べると「洗っても落ちにくい」という性質を持っている鉱物油。

 

だからこそ、鉱物油をたっぷり配合したスキンケア用品を使っている人は、「洗い上がりをスッキリさせたい」と思い、ついつい強力なクレンジング剤や洗顔料を使ってしまったり、「一度じゃ落ちないから」と何度も洗顔したり、というようなことをしてしまいがちなのです。

 

このような、クレンジング・洗顔のやりすぎは、肌本来の「必要な皮脂と保湿成分のうるおい」までごっそり奪ってしまい、肌の乾燥を招く原因となってしまうのです。

 

なぜ、鉱物油がスキンケア用品に使われるの?

ではなぜ、そんな「肌に対するデメリットだらけ」な鉱物油が、多くのスキンケア用品に平然と使われているのかというと・・・

 

簡単に言えば「安いから」です。
コストダウンのために、鉱物油を使うのです。

 

スキンケア用品に配合できる油分は、動物由来のものや植物由来のものもあるのに、わざわざ鉱物油を選んで使うメーカーは、やはり「利益を求めすぎで利用者の肌のことを考えていない」と言わざるを得ないでしょう。